出典:https://www.tokyo-gas.co.jp/IR/library/pdf/ktsn/250131presen.pdf
1. 業績概要(前年同期比)
- 売上高:1兆8,437億円(前年同期比 -589億円)
- 営業利益:729億円(前年同期比 -899億円、-55.2%)
- 経常利益:685億円(前年同期比 -1,020億円、-59.8%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:365億円(前年同期比 -790億円、-68.3%)
2. 主要な業績悪化の要因
- 都市ガス事業:原料費調整に伴う売上単価の減少、原油価格上昇、円安影響による原材料費増加
- 電力事業:電力販売価格の低下、小売数量の減少、固定費増加
- 海外事業:
- 米国シェールガス事業は好調で増益
- オーストラリアの上流プロジェクト売却により利益減少(▲335億円)
- 特別損益:投資有価証券の評価損による特別損失(▲86億円)
3. 2024年度通期業績見通し
- 売上高:2兆6,890億円(前回見通し比 +360億円、前年同期比 +245億円)
- 当期純利益:720億円(前回見通し比 -90億円、前年同期比 -979億円)
- 増収減益の見込み:
- プラス要因:
- 電力事業:固定費削減等による利益増
- 海外事業:円安影響と経費減による利益増
- マイナス要因:
- ガス事業:原油価格上昇・円安影響に伴うスライド差益減
- 特別損益:投資有価証券評価損による影響
- プラス要因:
4. 成長戦略と資本政策
- 2030年に向けた成長戦略(「Compass 2030」)
- 成長領域:海外シェールガス・再エネ事業、不動産・ソリューション、電力調整力の活用
- 非効率資産の売却:豪州LNG事業・メキシコ再エネ事業の売却を実施
- ROE向上:2025年度 8%、2030年頃に 10%以上を目指す
- 株主還元
- 2024年度に400億円の自己株式取得を追加実施予定
- 配当の増配も検討
- 2025年度のROE8%達成をコミット
5. 主要セグメントの業績(対前年同期比)
- ガス事業
- 売上高:1兆1,723億円(▲2.2%)
- セグメント利益:581億円(▲47.6%)
- 都市ガス販売量:7,961百万m³(前年同期比 +5百万m³)
- 電力事業
- 売上高:4,349億円(▲6.4%)
- セグメント利益:167億円(▲46.1%)
- 電力販売量:1億6,795百万kWh(前年同期比 ▲8.7%)
- 海外事業
- 売上高:1,186億円(+19.4%)
- セグメント利益:129億円(▲60.3%)
- オーストラリア上流事業の売却影響が大きく、米国シェール事業の成長が一部補完
- ネットワーク事業
- 売上高:2,163億円(+0.4%)
- セグメント利益:▲221億円(赤字拡大)
6. 今後の課題と対応策
- 都市ガス事業:原油・為替の影響を受けにくい収益構造への転換
- 電力事業:電源調達の最適化、小売・卸販売の強化
- 海外事業:米国シェールガス・再エネ事業の収益拡大
- 株主還元と資本効率向上:ROE8%達成に向けた施策実施(自己株式取得、成長投資)
結論
東京ガスの2024年度第3四半期は、ガス・電力・海外事業の収益悪化により 減収減益 となった。一方で、事業ポートフォリオの最適化、ROE向上、株主還元の強化などを進めており、2025年度以降の成長戦略に注目が集まる。
コメントを残す