Ryu's Blog

Sustainability(持続可能性)に関心のあるRyuのブログ


東京ガス 2024年度(2025年3月期)第3四半期決算説明資料


出典:https://www.tokyo-gas.co.jp/IR/library/pdf/ktsn/250131presen.pdf

1. 業績概要(前年同期比)

  • 売上高1兆8,437億円(前年同期比 -589億円
  • 営業利益729億円(前年同期比 -899億円、-55.2%
  • 経常利益685億円(前年同期比 -1,020億円、-59.8%
  • 親会社株主に帰属する当期純利益365億円(前年同期比 -790億円、-68.3%

2. 主要な業績悪化の要因

  • 都市ガス事業:原料費調整に伴う売上単価の減少、原油価格上昇、円安影響による原材料費増加
  • 電力事業:電力販売価格の低下、小売数量の減少、固定費増加
  • 海外事業
    • 米国シェールガス事業は好調で増益
    • オーストラリアの上流プロジェクト売却により利益減少(▲335億円)
  • 特別損益:投資有価証券の評価損による特別損失(▲86億円)

3. 2024年度通期業績見通し

  • 売上高2兆6,890億円(前回見通し比 +360億円、前年同期比 +245億円
  • 当期純利益720億円(前回見通し比 -90億円、前年同期比 -979億円
  • 増収減益の見込み
    • プラス要因
      • 電力事業:固定費削減等による利益増
      • 海外事業:円安影響と経費減による利益増
    • マイナス要因
      • ガス事業:原油価格上昇・円安影響に伴うスライド差益減
      • 特別損益:投資有価証券評価損による影響

4. 成長戦略と資本政策

  • 2030年に向けた成長戦略(「Compass 2030」)
    • 成長領域:海外シェールガス・再エネ事業、不動産・ソリューション、電力調整力の活用
    • 非効率資産の売却:豪州LNG事業・メキシコ再エネ事業の売却を実施
    • ROE向上:2025年度 8%、2030年頃に 10%以上を目指す
  • 株主還元
    • 2024年度に400億円の自己株式取得を追加実施予定
    • 配当の増配も検討
    • 2025年度のROE8%達成をコミット

5. 主要セグメントの業績(対前年同期比)

  • ガス事業
    • 売上高:1兆1,723億円(▲2.2%)
    • セグメント利益:581億円(▲47.6%)
    • 都市ガス販売量:7,961百万m³(前年同期比 +5百万m³)
  • 電力事業
    • 売上高:4,349億円(▲6.4%)
    • セグメント利益:167億円(▲46.1%)
    • 電力販売量:1億6,795百万kWh(前年同期比 ▲8.7%)
  • 海外事業
    • 売上高:1,186億円(+19.4%)
    • セグメント利益:129億円(▲60.3%)
    • オーストラリア上流事業の売却影響が大きく、米国シェール事業の成長が一部補完
  • ネットワーク事業
    • 売上高:2,163億円(+0.4%)
    • セグメント利益:▲221億円(赤字拡大)

6. 今後の課題と対応策

  • 都市ガス事業:原油・為替の影響を受けにくい収益構造への転換
  • 電力事業:電源調達の最適化、小売・卸販売の強化
  • 海外事業:米国シェールガス・再エネ事業の収益拡大
  • 株主還元と資本効率向上:ROE8%達成に向けた施策実施(自己株式取得、成長投資)

結論

東京ガスの2024年度第3四半期は、ガス・電力・海外事業の収益悪化により 減収減益 となった。一方で、事業ポートフォリオの最適化、ROE向上、株主還元の強化などを進めており、2025年度以降の成長戦略に注目が集まる。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

PAGE TOP